胸糞悪い話

あだマンちウム

2012年04月27日 02:14

【僕の死】
たった今僕は死んだ。

死ぬ事はとても怖かったけど、やってみればなんて事はなかった。

あいつがそれ用の薬を用意してくれたので眠った様に死ねた。

あいつもからかうつもりで渡してきただけだろうから、まさか僕が本当に使うとは思ってもいない事だろう。

死ぬ前の何日間かは、あいつに復讐する為に、毎日携帯型の録音機を隠しもち、僕があいつにされてる事の一部始終を録音しておいていた。

それと毎日あいつにされた事を事細かに記して、遺書と一緒に同封しておいた。

遺書も皆の同情を買う様に書いた。あいつへの怨みが強いと皆からの同情も減る恐れがあるから、自分の辛い心境だけを書いた。

あいつを陥れる為には、僕は弱者でなくてはいけない。

僕は悲劇の人として皆に同情されて安らかに眠る事にする。

あいつは皆に蔑まれて弾圧されて苦しみながら生ればいいさ。